先日のブログで、知覚過敏は治らない症状ではないというお話をさせていただきました。
「知覚過敏は治らないのでは?」と思われている患者様が多い中、それと同じぐらい「知覚過敏になる原因などない」と思われている方が多いように感じます。

確かに、歯周病や虫歯の原因は、宣伝やメディアなどでも日々目にするので、皆さんよくご存知ですし、幼少期から予防歯科という観点での教育を通して、よく教えられているところなので、私自身も患者様の知識が高いと感じております。
しかし、「知覚過敏の原因」となると、あまり聞かない話だけに、患者様の認識度が低いように思います。

【知覚過敏とは】

まず、知覚過敏がなぜ起こるのかをご説明します。
知覚過敏とは、歯の表面部分のエナメル質が何らかの原因で傷ついて削れてしまい、本来、エナメル質の下にある象牙質が露出してしまう事で、刺激が歯髄神経へ伝わってしまって起こります。

【原因がなければ、エナメル質が何らかの原因で傷つくことはありません】

エナメル質は、通常の状態であれば、傷ついたりしません。
つまり、エナメル質が傷ついて削れるのには、何らかの「原因」があるのです。
この原因がなければ、知覚過敏にはならないという事ですね。

山川歯科医院